河北新報社

第26回河北工芸展

TFUギャラリー Mini Mori 東北福祉大学 仙台駅東口キャンパス

2017年11月8日(水)~11月13日(月)【終了しました】

審査員総評


伊藤 赤水(陶磁 重要無形文化財保持者 日本工芸会参与)

 全体的にレベルが高く、勉強を積み重ねて出品した人が多かった。多彩な技法を駆使した作品がそろい、旺盛なチャレンジ精神に驚いた。70代以上の出品者が多いという印象を受け、年齢を重ねても衰えない創作意欲に感じ入った。
 芸術作品を創作する上では社会と無関係ではいられない。今回は東北らしさと言うよりも、社会のグローバリズム化を反映したような作品が目立った。
 陶磁は幅の広いジャンルで、いろんなことができる。次回以降の出品者には、狭い枠にとらわれずに自分らしさを追求してほしい。

春山 文典(金工 日展理事 現代工芸美術家協会常務理事)

 面白い造形の作品が多く見られた。全体的に激戦で、もう少しで入賞できたという作品も少なくなかった。新鮮な印象を与え、今後伸びるだろうと期待を抱かせるようなポイントも大事にしながら審査した。
 作品の傾向としては、東北という地域性に軸足を置いたものより、広い視点で普遍的なテーマを扱ったものの方が多い印象だった。
 工芸はある程度の熟練さが必要で、新しい人が参入しにくい面がある。しかし、特に若い人は技術より感性が先走るくらいでいい。幅広い年齢の人が挑戦する工芸展であってほしい。

内藤 英治(染織 日展会員 日本新工芸家連盟理事)

 染織部門は例年と比べて、織りよりも染めを手掛ける出品者が増え、初めて入賞する人が多かったように感じた。裾野が広がった表れと歓迎したい。
 素材をいかに吟味し、どう扱っているかに着目し、審査に当たった。入賞する作品はどれも、素材の使い方が上手だった。
 平面作品は総合的に力量が上がっていないように感じた。一定の技術はあるが、冒険や工夫が足りず、単調に映る作品が多かった。
 展覧会に挑戦するには現状に満足することなく、意識的にもう一歩、踏み込んでほしい。

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