デスク日誌

国民主権とは?

 衆院の解散風が吹き始めたと思ったら、にわかに新党が立ち上がり、分かりにくい形で野党第1党が瓦解(がかい)した。首相の口から出たのは「国難突破」や「人づくり革命」といった美辞麗句。「解散権って、そんなに簡単に切れるカードなの?」との思いが消えない中で選挙戦に突入した。
 疑問符ばかりが渦巻く理由はやはり、森友・加計(かけ)学園問題を巡る疑惑隠しや回復基調に反転した内閣支持率、野党の選挙準備不足を捉えて「解散の適時」と判断した背景が透けて見えるからだろう。
 党利党略が先行し、主権者の国民が置き去りにされたままスタートした選挙戦は憲法改正や消費税増税、原発再稼働の是非などを争点に舌戦が続く。各党、各候補から公約が示されてはいるが、選挙後に起きるであろう再編、政権担当能力の有無なども併せ考えると、有権者が難しい選択を迫られているのも確かだ。
 さて、納税者の立場から一点。衆院選の経費は600億円以上。空中分解した民進党が蓄えた政党交付金は百数十億円ともささやかれる。為政者は、これらの原資が全て税金だということを忘れてはいけない。
(報道部次長 末永秀明)


2017年10月13日金曜日


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