河北抄

 「ベーブ・ルースとハッベルの対決が見たい」。1人の少年からの手紙がきっかけで、米大リーグのオールスター戦は1933年に始まったとされる。リーグが違い普段はかなわぬ強打者と豪腕の対戦。少年が望んだのは「夢」の実現だ。
 「夢の球宴」。日本でもプロ野球オールスター戦をそう形容する。今年の舞台はナゴヤドームできょう、幕を開ける。
 シーズン中に両リーグの対戦がなかった時代は、未知のわくわく感があった。だが交流戦の定着に伴い次第に期待感が薄れてきたのは、筆者だけだろうか。
 現行の2試合制を「1試合にしては」と提案するのは、大リーグで4度目のオールスター選出となったダルビッシュ有投手(レンジャーズ、宮城・東北高出)。1ゲームにし例えば出場選手も減らせば、試合と選手の価値は高まる。おのずと緊張感も意気込みも変わってこないだろうか。一考に値すると思うのだが。
 あれこれ工夫し、時に大胆な見直しがあってもいい。あこがれの存在として、子どもたちに「夢」を与え、「夢」を育む、そんな球宴であり続けるために。


2017年07月14日金曜日


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