河北抄

 正月と小正月に挟まれた今ごろを、餅間(もちあい)といったそうだ。餅をつくような「ハレ」の日がないので、大抵の人は一息つく期間だったのだろうと、俳人の榎本好宏さんが書いている。
 大崎八幡宮(仙台市青葉区)そばの衣料品店「ホズミ」は、今が忙しさのピークだ。どんと祭に裸参りする人たちの装束を商っており、企業や団体への配達があすまでびっしりと入っている。
 5代目の店主、八月朔日(ほずみ)幹夫さん(71)は、50年も裸参りの面倒を見ている。注文品の数や内容で、変移を感じ取ってきた。「女性が増え始めたのは1977年ごろ。バブル期は企業が競い合うようでした。今年は日曜に当たったためか、家族や親子からの注文が多いですね」
 毎年、はんてん姿で店頭に立ち、一行に「ご苦労さま」と声を掛ける。LEDろうそくの普及で弓張りちょうちんをぶら下げて歩く人が現れたそうで、「ちゃんと掲げるように教えてもいます」
 祭りが終わっても、衣装の回収やら決済やらに追われる。八月朔日家の餅間は5月の青葉まつり以降だそうだ。


2018年01月13日土曜日


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