河北春秋

 35年前のきょう、ジョン・レノンはニューヨークの自宅前で凶弾に倒れた。世界が受けた衝撃を今も生々しく思い出すことができる。若い人のために一応書いておく。ジョンは、あのビートルズのメンバーの一人です▼反戦、平和、愛、自由、平等。『イマジン』に代表されるメッセージ性の強い曲を幾つも残した。それらは思想として生き続けているし、そうした活動に力を与えてもいる▼あの日以来、戦争や紛争、テロが起きる度に『イマジン』が流され、『平和を我らに』が歌われてきた。それでも平和は達成されていない。争い事はやむことなく、多くの人が死に、それ以上の人が悲しみと憎しみを心に宿す▼パリ同時多発テロを受け英国がシリア空爆に加わった。その2日後の5日、ロンドンの地下鉄でナイフを持った男が2人を刺した。空爆に反発したらしい。米カリフォルニア州の乱射事件をテロと断定したオバマ大統領は、「イスラム国」掃討を強化すると表明。フランスでは極右政党への支持が増す▼ジョンは亡くなる日にあったインタビューで「僕は今でも、愛を、平和を、信じている」「前向きな思考というものを信じ続けている」と語った。複雑な現代に、この言葉は素朴過ぎるかもしれないが、かみしめなければならないと思う。(2015.12.8) 


2015年12月08日火曜日


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