河北春秋

 仙台、宮城で撮影され、全国上映される映画が増えた。宮城県図書館が銃撃戦の舞台になった『図書館戦争』、八木山ベニーランドや七北田公園も登場した『俺物語!!』。今後は『ウォーターボーイズ』で知られる矢口史靖監督の作品も予定される▼これらの撮影で大きな役割を果たしているのが、せんだい・宮城フィルムコミッション(FC)だ。2003年に仙台市など6団体で設立された。地元の窓口となり、撮影場所の紹介や協力要請、エキストラ募集などを担い、制作を支援する▼当初、大きな作品をなかなか呼び込めなかったという。転機は10年公開の『ゴールデンスランバー』。定禅寺通を5時間半も封鎖し、エキストラ1000人を動員しての撮影を敢行。ロケ地としての適性を多方面に示した▼地域への波及効果は大きい。次々に映し出される見慣れた風景にわくわくし、胸を張りたくなった人も多いのでは。ロケ地巡りも人気で、県内外からファンが訪れ、活性化に結び付いている▼撮影の誘致は他都市との競争。制作側からの照会に、FCがいかに的確な提案をできるかに懸かる。「人とのつながりが頼り。引き出しを多くしておくことも欠かせません」と担当の早坂健さん(33)。確かな手応えを励みに、地道な積み上げが続く。(2016.3.14) 


2016年03月14日月曜日

先頭に戻る