社長からのメッセージ

河北新報社代表取締役社長 一力 雅彦
河北新報社代表取締役社長
一力 雅彦

 学生の皆さんは、東北地方に根差した新聞、河北新報にどんなイメージをお持ちでしょうか。

 明治維新以来、東北地方は「白河以北一山百文(福島県白河地方から北は、一山に百文の値打ちしかない)」と軽視されていました。河北新報はあえて「白河以北」から「河北」の字を取って題号とし、「東北振興」と「不羈独立(誰の援助も受けず独立の立場で言論の自由を守る)」を社是に、1897(明治30)年1月17日に創刊されました。創業の精神は一貫して変わらず、東北の発展と共に歩み続け、2017年に120周年を迎えました。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故という未曾有の危機が襲い、東北地方も当社も甚大なダメージを負いました。それでも被災地の人々は、懸命に古里の復興に取り組み、河北新報は「東北の再生に尽くす」ことを最重要テーマに被災者の姿を伝え、勇気づけ、被災者の目線に立った提言を続けています。

 人口減少や多メディア化の中、新聞を取り巻く環境は厳しさを増しています。ただ、同時に私たちは、震災の経験を通じて新聞の取材力や情報発信力、それに対する人々の信頼性の高さを、確信しています。

 自然豊かで温かい人々が暮らす東北にあって、自分も住民の一人として喜怒哀楽をともにしながら、東北の発展や人々の幸せのために情熱を持って働いてくれる―。私たちはそんな若者を求めています。