河北新報特集紙面2013

2014年1月19日実施 情報発信型支援バスツアー

情報発信型支援バスツアーを行いました

今できることプロジェクトでは情報発信型支援活動として1月19日、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区へのバスツアーを行いながら、フェイスブックなどを活用し、現地の状況などを情報発信いたしました。

当日は天気に恵まれたものの、冷たい風が吹く中でのバスツアーとなりました。昨年12月に復活したゆりあげ港朝市の会場付近は訪れた買い物客の車で周辺は大混雑。お店もかなりの盛況で、参加者は両手いっぱいにおみやげを買い込んでいました。近くの日和山では、地元の語り部ボランティアのお話をうかがいながら、なかなか復興が進んでいない閖上地区の現状を確認できました。

ゆりあげ港朝市の様子。参加者は両手いっぱいにおみやげを買い込んでいました。

日和山では、地元の語り部ボランティアのお話をうかがいました。

同市場での昼食は、マグロの中落ち丼のほか、市場の方にホタテやサンマなどをその場で焼いてもらい、熱々で新鮮な海産物をいただきました。

昼食後、ゆりあげ港朝市協同組合の桜井理事長から、震災の状況や朝市復活までの道のりをうかがいました。桜井理事長は「これほど人々の支援に感謝したことはない。これからは私たちが恩返しをしていく番」とこれからの意気込みを熱く語っていただきました。

熱々で新鮮な海産物をいただきました。

震災の状況や朝市復活までの道のりをうかがいました。

朝市を後にした一行は、名取駅近くのかまぼこ販売の味匠 ささ圭で、七輪を前に自ら笹かまぼこを焼く体験を行いました。ふっくらと焼けた笹かまぼこをほお張りながら、参加者は「おいしい」と口々に笑顔になりました。女将の佐々木靖子さんからは震災当時の閖上工場が津波で流された時の体験談や、その後の自社工場の再建、笹かまに対するこだわりなど、たくさんのお話をうかがうことができました。

七輪を前に自ら笹かまぼこを焼く体験を行いました。

今回は情報発信型支援のバスツアーのため、参加者は各々の携帯電話からフェイスブックなどを使ってツアー中に撮影した画像をアップしながら、被災地の状況を伝えていました。帰りのバスの中では、「閖上の状況をあらためて知ることができた」「これを機会にフェイスブックなどでもっと情報発信を行っていきたい」などという参加者の感想が聞かれました。

【動画】「今できることプロジェクト 2013」情報発信