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地下鉄工事現場を歩く(3)卸町駅(仙台市若林区)/下水管守る慎重作業
 | 卸町の駅舎を貫く巨大な下水管。市民のライフラインを工事で傷つけないよう、現在は頑丈な鋼鉄材で覆い尽くしている |
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仙台市若林区の地下鉄東西線卸町駅(仮称)。建設が進む駅舎を東西に、直径2.1メートルの巨大な管が貫く。約50年前に敷設された下水管だ。駅舎の建設工事は、市民生活を支えているインフラに影響を与えないことが最大の課題。駅舎建設では、下水管を避けながら掘り進める必要があった。
下水管は若林区白萩町から宮城野区蒲生の南蒲生浄化センターまで延長約8キロ。市中心部を含め市内のほぼ半分のエリアから汚水が集まる。流量は1日約18トンに達する。
コンクリート製の管は厚さ14センチ。ショベルカーのような重機が誤って接触すれば、損傷する恐れがある。貴重品を扱うような繊細な作業が土木工事に求められた。
「重機がいくら進化したとはいえ、人の手の器用さにはかないません」。卸町作業所所長で飛島建設の池田卓生さん(54)は力を込めた。 実際、最後は手作業が頼りだった。重機で掘るのは、管から約50センチ離れた所まで。後は、手袋を着けた作業員が手で土をかき、管を掘り出した。
駅舎内を横断する管は約150メートル。3メートル間隔でワイヤでつるしてから土台に固定し、鋼鉄材で覆った。約5カ月を要する大仕事だった。
重機が鳴り響くそばで、下水管は今日も、その役目を果たしている。「壊してしまっては大変ですからね。本当に気を使いました」。池田さんの口調はどこか誇らしげでもあった。
2010年02月04日木曜日
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