<原発事故>汚染ほだ木を林地還元 実証実験

登米市内の山林で、細かく破砕したほだ木を林地に還元する実験が始まった

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物処理問題で、宮城県登米市は16日、400ベクレル以下のほだ木を林地に還元する実証実験を市内で始めた。市は、焼却によらない処理を目指しており、実験で安全性が確認できれば林地還元による処理を進める。
 原木シイタケ栽培で使われていたほだ木370本を機械を使って細かく破砕し、試験区画100平方メートルの林地に散布。土壌の放射性セシウム濃度と空間放射線量を測定した。
 ほだ木をまかない対照区画100平方メートルも設け、今後約2カ月ごとに、試験区画と対照区画の土壌と空間の測定を行い比較する。
 市内に保管されている汚染ほだ木1194トンの放射性セシウム濃度はほとんどが100ベクレル以下。散布されたほだ木の測定値は74ベクレルだった。
 市は、400ベクレル以下の汚染牧草を草地にすき込む実証実験に4月下旬ごろ着手する予定。ほだ木と牧草を林地や土壌に還元する実験では、測定作業を今秋まで続け、11月ごろに実験結果の検証に入る。
 宮城県は昨年11月、国の基準以下の汚染廃棄物を県内の焼却施設で一斉焼却する方針を提案。同12月の市町村長会議で全員の賛同を得られず、当面は焼却以外の処理方法も検討することを申し合わせていた。


2017年03月17日金曜日


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