<ツール・ド・東北>エイドステーション

雄勝ASに立ち寄ったライダーを笑顔で出迎える日本ヒューレット・パッカードのボランティアら=2015年9月13日
昨年の神割崎AS。今年も特製のシーフードカレーが振る舞われる=2015年9月13日
シャーベットにするイチゴを収穫する住民ら=6月15日、気仙沼市

 ツール・ド・東北のコースには、10〜20キロごとに「エイドステーション(AS)」と呼ばれる休憩所が設けられる。今年は10カ所で、地域の人やボランティアが特産品を生かした料理を振る舞い、温かい言葉を掛ける。被災地を駆け抜けてきた出場者は、癒やしのひとときを過ごし、再びゴールへと力強く踏み出す。

◎第2エイド・雄勝(石巻)/ボランティアが歓迎

 石巻市の雄勝ASには多くの企業ボランティアが関わる。地元住民と力を合わせてライダーをもてなす。
 日本ヒューレット・パッカードは2014年の第2回から大会協賛に加え、社員に雄勝ASへのボランティア参加を呼び掛ける。10人前後で始まったボランティアは年々増え今年は17人。ライダーも自転車部を中心に約40人が出場する。
 ボランティアリーダーの石井一郎さん(58)は3回連続の参加となる。大会で初めて被災地を訪ねた。「コース近くでも被害が生々しい場所があり、東京のニュースでは分からない復興の現状を知ることができた。更地が翌年は土盛りされていたりと定点観測ができる」
 自家用車に乗り合い、5時間かけて駆け付ける。夜明け前に宿を出発。ライダーの誘導や、飲食物の提供、トイレの用意などを担う。「疲れを癒やし、来て良かったと思ってもらいたい」と張り切る。
 雄勝ASは当日水揚げしたホタテの炭火焼きが名物。場所は前回と変わり、仮設商店街「おがつ店(たな)こ屋街」前となる。石巻市雄勝総合支所地域振興課の及川剛課長補佐(52)は「復興へ頑張る地元の姿を全国のライダーに見てもらいたい」と話す。

◎第3エイド・神割崎(南三陸)/「海の幸」でもてなし

 名勝・神割崎に近い宮城県南三陸町戸倉の神割観光プラザ駐車場で、ライダーたちを出迎える。
 今年も地場の海の幸をふんだんに使ったメニューを用意する。定番となったタコやホタテ入りのシーフードカレーに加え、ギンザケの塩引きを具材にしたおにぎりを出し、養殖発祥の地としての歴史を伝える。
 初回から運営に携わる県漁協志津川支所戸倉出張所長の阿部富士夫さん(53)は「徐々に変わっているコース周辺の様子から復興の歩みを感じながら、南三陸ならではの味を楽しんでほしい」と話す。

◎第5エイド・階上(気仙沼)/特産イチゴ氷菓子に

 気仙沼市階上小のASでは、階上地区の特産イチゴのシャーベットが振る舞われる。
 イチゴは地区の復興の象徴だ。約20戸あったイチゴ農家は津波で軒並み被災。現在は8戸が再開し、豊かな実りを取り戻した。
 今年はシャーベット用に6月下旬、5600個を収穫。市職員や住民らが丁寧に洗ってへたを取り、砂糖をまぶして冷凍庫に収めた。地元の農家畠山光夫さん(73)は「おいしいイチゴを味わいに、また階上に来てもらいたい」と話す。シャーベットは同市の大谷海岸ASでも提供される。


◎提供する飲食物

第1エイド  女川(女川町)     女川汁(サンマつみれ汁)
第2エイド  雄勝(石巻市)     ホタテ焼き
第3エイド  神割崎(南三陸町)   南三陸かあちゃんむすび、南三陸シーフードカレー
第4エイド  歌津(南三陸町)    雁月(がんづき)、南三陸シーフードカレー
第5エイド  階上(気仙沼市)    イチゴシャーベット、クリームサンド
第6エイド  大谷海岸(気仙沼市)  イチゴシャーベット、クリームサンド、ホタテ炊き込みご飯、磯ノリのみそ汁
第7エイド  蔵内(気仙沼市)    カボチャまんじゅう、ワカメ汁
第8エイド  ホテル観洋(南三陸町) フカヒレスープ
第9エイド  北上(石巻市)     十三浜茶わん蒸し
第10エイド 河北(石巻市)     平椀(ひらわん)


◎大使からメッセージ

<東北応援大使/スポーツジャーナリスト・中西哲生さん/「食」や「交流」楽しみ>
 昨年は出走できませんでしたが、今年は走ります。エイドステーションでおいしいものを食べたり、地元の皆さんと交流したりすることを楽しみにしています。大会が東北のサイクルツーリズムを推し進め、東北の復興の後押しとなるよう、応援していきます。

<東北応援大使/サントリーホールディングス・谷真海さん/東北の「今」伝えたい>
 昨年は気仙沼ワンウェイフォンドのゲストスターターを務め、地元気仙沼の盛り上がりを体感させていただきました。今年もライドイベントに参加する方や、ボランティアの方、地元の方、多くの皆さんと触れ合い、東北の「今」を発信していきたいと思います。

<グルメ大使/グルメエンターテイナー・フォーリンデブはっしーさん/ご当地グルメを満喫>
 今年も東北ならではのグルメが勢ぞろいしています。新しい東北の魅力をテーマとした創作丼のグランプリ「ツール・丼・東北」や、毎年恒例のエイドステーションのご当地グルメ。私も今年は自転車で走りながら、痩せない程度においしい東北を満喫します。

<広報大使/モデル・道端カレンさん/今年も一生懸命走る>
 今年も参加させていただけること、うれしく思っております。地元の皆さまの元気な笑顔を見られることを楽しみに、エイドに並ぶ東北のおいしいお料理の数々を楽しみに、今年も一生懸命走り、食べ、東北の今を感じたいと思います。よろしくお願いいたします。


2016年09月11日日曜日


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