<ツール・ド・東北>語り部の言葉 胸に刻み走る

高台移転の整備が進む海沿いの道を駆け抜ける参加者=17日午前11時10分ごろ、女川町の飯子浜

 17日にあった牡鹿半島チャレンジグループライドのコースは、ダイナミックな風景と激しい起伏が続く。出場者はグループごとに協力し合い、100キロの道のりを走破した。途中に設けた4カ所の語り部ステーションにも立ち寄り、東日本大震災の被災者の話に耳を傾けて、被災地の今を全身で感じ取った。
 石巻市の旧荻浜支所跡地のステーションでは、震災当時も支所で働いていた木村真二荻浜支所長から、家屋が次々と津波に流された状況などを聞いた。
 神奈川県逗子市の会社員村山義人さん(47)は「実際に現地で聞かなければ分からない話。いい経験になった」と語った。
 仙台市青葉区の会社員阿部直行さん(52)は、宮城県女川町のJR女川駅前周辺で整備が進む新しい街並みを見て驚いた。「震災直後に来たときは何もなかったが、いつの間にか駅と商店街ができた」と述べた。
 仙台市の作家熊谷達也さん(58)も一般参加者と隊列を組んで完走した。「じっくり牡鹿半島を見たいと思い参加した。女川駅や高台移転の盛り土を見て、随所で復興が形になっているのを感じた。すごく楽しめるコースだ」と満足した様子だった。


2016年09月18日日曜日


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