<ツール・ド・東北>民泊利用者が田植え応援

田植えの合間に渡辺さん(右)、みつ子さん(左)らと談笑する森田さん(右から2人目)

 東日本大震災の被災地を自転車で駆ける「ツール・ド・東北」(河北新報社、ヤフー主催)で、出場者を自宅に泊める「民泊」が人と人との交流を育んでいる。昨年まで2年、民泊に協力した宮城県石巻市の渡辺俊郎さん(59)方に13日、宿泊者が再訪し、田植えを手伝った。「家族ぐるみの付き合い」と渡辺さん一家は心を通わせる。
 渡辺さん方を訪れたのは、昨年民泊した大学4年生の森田滉大さん(21)=埼玉県朝霞市=。冷たい雨が降りしきる中、幼なじみの友人と田植え機に手際よく苗を積み込んだ。
 「昨年送ってもらったおいしいお米は、こうして作られているんですね」。森田さんが水田を眺めて感慨深げに語った。
 昨年初めて大会に出場。渡辺さん方に泊まり、妻みつ子さん(59)の手料理を味わった。大会前日の豪勢な夕食、当日午前3時半すぎに作ってくれた朝食。渡辺さん夫妻の心遣いに感動し「東北の人の温かみを感じた」と言う。
 みつ子さんは大会後、2カ月に1回ほど自ら育てた野菜を送るなど交流が続く。森田さんは渡辺さんの愛犬用の服をプレゼントするなどしてきた。田植えもこれまでの厚意に恩返しをしようとやって来た。
 今年も大会に参加予定の森田さんは「また渡辺さん宅にお世話になりたい」。みつ子さんは「二つ目の古里だと思って、いつでも来て」と歓迎している。
 今年の大会は9月16、17日開催。民泊の協力家庭を募っている。民泊の期間は15〜17日で、1〜3泊のいずれでも可。1家庭に1〜10人程度を想定。宿泊者は1人1泊6000円(夕食付き)、4000円(素泊まり)を負担し、協力家庭に運営経費を除く7割が支払われる。
 協力家庭向けの説明会が30日午後4時と同7時、石巻市の石巻河北ビルである。連絡先は河北新報トラベル民泊デスク022(399)7321=平日午前9時半〜午後5時半=。


2017年05月16日火曜日


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