<ツール・ド・東北2017>「風に負けるなー」仮設住宅から最後のエール

参加者に声援を送る石巻バイパス仮設住宅の斉藤さん(左端)ら=17日午前6時ごろ、石巻市沢田

 東日本大震災の被災者が暮らす仮設住宅でも、住民らが早朝から沿道に出てライダーに声援を送った。
 コース沿いにある石巻市沢田の石巻バイパス仮設住宅では、約20人が小旗を振りながら「行ってらっしゃい」「風に負けるなー」と声を振り絞った。
 同仮設は来年3月末に閉鎖される。全236戸のうち7割以上が、ついのすみかなどへ移った。震災後、生活再建に向けて身を寄せた仮設での応援は、今回が最後になる。
 副自治会長の斉藤さよ子さん(69)は「第1回から毎年応援してきた。来年はここで応援できないと思うと寂しい」と複雑な胸の内を明かした。
 ライダーへの思いは変わらない。入居者の丹野容子さん(72)は「走りながら被災地の変化を見てほしい。大会をきっかけに、足を運んでくれる人が増えるとうれしい」と話した。

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 ツール・ド・東北2017は最終日の17日、台風18号の接近に伴い、気仙沼市スタートの「気仙沼フォンド」など一部コースを短縮して行われた。エイドステーション(AS)は予定の10カ所が7カ所に減ったが、地域の人たちは空模様を気にしながら、地元の味でライダーをもてなした。仮設住宅では住民が沿道に出て声援を送るなど、さまざまな交流が生まれた。


2017年09月18日月曜日


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