特集

<仙台中学生自殺>文科副大臣「市長主導で解明を」

 仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が同校教諭2人から体罰を受けた上、いじめ被害を訴えて4月に自殺した問題で、義家弘介文部科学副大臣は22日、奥山恵美子仙台市長と大越裕光仙台市教育長らと文科省で面談した。義家氏は市教委が当初いじめの存在を認めず、教諭の体罰も把握できなかったことを問題視。「市教委主体の取り組みは透明性、信頼性の観点から困難」として、奥山氏の主導で実態解明や再発防止に取り組むよう指導した。

 奥山氏は冒頭、2年7カ月間に市内の中学生3人が自殺したことを「教育に寄せる信頼を裏切り、申し訳ない」と陳謝。義家氏は「(保護者から)情報提供があるまで教師から体罰の申告がなく、隠蔽(いんぺい)との指摘を免れない」と批判した。
 約40分の非公開面談後、義家氏は真相究明のための新たな第三者委員会を設け、人選に主体的に関わるよう奥山氏に求めたことを明らかにした。3人の自殺を踏まえた再発防止策も要望した。文科省から職員を派遣し、第三者委の人選や再発防止策を助言する考えも示した。
 奥山氏は「隠蔽」との指摘について「意図的とは思わないが、信頼をどう回復するかを考える」と強調。「対策が子どもたちの心に届かず、現場の隠された課題を掘り起こし切れなかったことを反省している」と述べた。
 義家氏は2015年11月にも、泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が14年9月に自殺した問題を受けて大越教育長と面談。自殺の公表を巡る市教委の対応などを検証するよう指導した。


2017年05月23日火曜日


先頭に戻る