<CSR>「むかし」と「いま」

 CSR(企業の社会的責任)と聞いて何を思い描くだろう。「営利企業が社会貢献なんて」「大企業の自己満足」と皮肉る人もいる。東日本大震災からの復興で企業が果たした役割は見過ごせない。CSRは社会課題を解決し、世界を変える力を秘める。

◎トモノミクス 被災地と企業/CSRの歩み

【国 内】
 (1)経済同友会の全国大会で発表。「企業の社会的責任」が初めて経済団体の文書に登場した。
 (2)会員企業が経常利益の最低1%を社会貢献に還元することを目的に発足。2015年度の支出合計額は1804億円。
 (3)雪印乳業大阪工場で製造された低脂肪乳などを飲んだ約1万5000人が食中毒症状。不衛生な製造工程が判明。2000年以降、三菱自動車のリコール隠し、東京電力の原発トラブル隠しなど大企業の不祥事が相次ぐ。
 (4)企業活動で経済、環境、社会の側面を総合的に捉え、競争力の源泉とし、企業価値向上につなげることを明記。CSR指針に位置付けた。

【国 外】
 (5)「全国、地域のコミュニティー強化に向け、企業は自らできることを行う特別な責任を有する」との考え方が示される。
 (6)米国内の欠陥車や公害問題を受け、自動車メーカーの社会的責任を問う活動が活発化。消費者運動の先駆けと言われる。
 (7)ノーベル経済学賞受賞者。「企業の唯一の社会的責任は利益を増大させること」と主張。企業の慈善行為を否定。
 (8)人口増加や工業化がこのまま進むと、食料不足や環境破壊で人類の成長は100年以内に限界に達すると警鐘を鳴らした。
 (9)ベトナム工場での児童労働が発覚。国際的不買運動に発展。
 (10)米ハーバード大のポーター教授が、社会的な課題の解決と企業の競争力向上を同時に実現するCSVの考え方を提唱。


2017年01月31日火曜日


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