特集

続「余震の中で新聞を作る」

 2011年3月11日の東日本大震災の4日目から昨年8月末まで書いてきた取材記録ブログ「余震の中で新聞を作る」(158回)の続編を始めます。
 大震災と東京電力福島第1原発事故から丸6年が過ぎましたが、被災地の時間は長引くばかりで何も解決せず、新たな問題を山積させています。進んだのは風化と記念日化でしょうか。7年目を迎えた今年3月11日の政府追悼式で安倍晋三首相は「原発事故」の言葉を避け、「復興は着実に進展している」「福島においても順次避難指示の解除が行われるなど、復興は新たな段階に入りつつある」と、政府の震災、原発事故の幕引き姿勢をにじませしました。
 置き去りにされる被災地に広がるのは、いまだ土色の「もう一つの日本」のような風景。古里に戻りたくとも再生を待てず、離れる人の流れは止まらず、葛藤に苦しみ分断される家族、開拓者の覚悟で帰還する人もいます。
 このサイトでは7年目の被災地で何が起きているのか、どんな問題が生まれているのか、人々はどう現実と向き合い生き直そうとしているのか―を伝えていこうと思います。読んでくださる方に現地を追体験してもらい、「自分事」と共に考えてもらえますように。
(論説委員・寺島英弥)

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