<楽天>オコエ確かな成長 評価も上昇

中日とのオープン戦で二塁から生還するオコエ(中央)。走塁のうまさは東北楽天首脳陣の折り紙付きだ=13日、草薙野球場

 東北楽天のドラフト1位新人オコエ瑠偉外野手(東京・関東第一高)が目標の開幕1軍入りに向け、順調な成長を見せている。3月以降のオープン戦は、先発中堅、守備固め、代走で計6試合に出場。13打数2安打1打点の打率1割5分4厘と数字は低めだが、西武の菊池(岩手・花巻東高出)、中日の山井ら左右の主力級投手から安打を放つなど課題の打撃で成果を重ねている。一方、得意の守備と走塁では、好プレーが度々出ている。オコエの総合力は現時点で1軍レベルに達しているのか、首脳陣の評価を交えて分析する。

<中堅での好守光る>
 目立つのが中堅での好守だ。10日の試合は途中出場で中堅に入り、八回に右中間へ抜けそうな飛球を飛びついて好捕。配球や状況に応じて守備位置を変える機転が功を奏した。ただ、プロで初めて右翼を守った13日の試合は打球を見失うミス(記録は二塁打)も。不慣れな右、左翼での守備が今後の課題の一つだ。
 米村外野守備走塁コーチは「捕球技術はもともと高いし、打球への対応や配球ごとの位置取りもできている。守備は1軍レベル」と評価。送球と走塁は課題とみていたが、「キャンプ当初から考えるとすごく伸びている」と驚く。
 2月1日に、梨田監督が「修正に2、3年かかるかもしれない」と思ったほど粗削りな打撃も向上。実戦では、当初緩い変化球を打つことが多かったが、速球への対応も良くなった。主力級投手に対してはまだ打ちあぐねることが多いが、池山コーチは「いい投手と対戦し、経験を積んでレベルアップしてほしい」と成長を願う。

<「集中できている」>
 確実に計算できる守備、走塁の能力が既に備わっているのが最大の強み。打撃も今の成長曲線を描けば、1軍レベルに達する、というのが首脳陣の見方だ。従来、「必要な戦力。1軍の投手を見せ続けた方が成長が早い」と考えてきた梨田監督は、13日も「評価できるものを出してくれている」と、球団初となる高卒新人野手の開幕1軍入りを否定せず、15日の西武戦での先発起用を明言した。
 オコエは「キャンプ当初に比べると気持ちの余裕も出てきた。今は自分のレベルアップのために何をしたらいいかを考え、集中できている」と自己研さんに没頭している。(浦響子)


2016年03月15日火曜日


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