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<梨田楽天>打撃陣―新戦力融合 切れ目なし

右の長距離砲として期待される新外国人のゴームズ

 今季のプロ野球が25日、セ・パ両リーグで同時開幕する。球団創設12年目を迎える東北楽天は、近鉄、日本ハムをリーグ優勝に導いた梨田昌孝監督が新たに指揮を執り、2年連続最下位からの巻き返しを期す。春季キャンプからオープン戦までの約2カ月で見えてきた戦力を投打に分けて点検する。

<7番に中軸候補>
 攻撃はゴームズ、今江敏晃、茂木栄五郎ら新入団の各選手が融合し、切れ目のない打線に仕上がった。4番候補アマダーがけがで離脱したのを差し引いても、チーム得点が1試合平均3.24点と昨季リーグ最下位の攻撃陣の強化はある程度図れた。
 「手応えがある」と梨田監督が力を込める通り、オープン戦は15試合で打率2割7分3厘、9本塁打を記録。1試合平均4.73得点は12球団最多だ。集中打で猛攻を見せる場面が増え、20日のDeNA戦では二回2死二塁から岡島豪郎、銀次、松井稼頭央の3連打で3得点した。
 16日のオリックスとのオープン戦以降は先発選手と打順をほぼ固定。肝は好調のウィーラーを4番、オープン戦4本塁打のゴームズを7番と、長打力のある中軸候補2人を離して置いた点だ。梨田監督は「外国人が続くと作戦を仕掛けられない。ゴームズは7番の方が楽に打てるだろう」と説明する。一発を狙えるゴームズが下位に控えることで、相手投手への威圧感が増した。

<6番は新人茂木>
 火付け役の1、2番は岡島、銀次が機能。共に打率3割台、出塁率4割超えと好調だ。広角に打ち分ける技術が高い銀次は攻撃的2番として期待され、仁村徹ヘッドコーチは「一塁に走者を置く場面ではエンドランが増える」と話す。
 ウィーラーの脇を固める3番には、40歳でなお健在の松井稼。久米島キャンプ直前の左脚のけがから復帰した今江が5番に入り、調子を上げてきた。
 6番に想定されるのが新人の茂木(早大)。16日のオリックス戦で2打席連続本塁打を放つなど、開幕戦の先発遊撃を濃厚にした。打線の目玉の一つでもあり、梨田監督は「(171センチの)小柄な体から想像できないほど飛ばす。できれば5番を打たせたい」と打撃技術を高く評価する。
 8、9番には藤田一也、嶋基宏と小技の使える2人が並び、梨田監督は「下位からも打線がつながるといい」と期待する。
 やや不安なのが、オープン戦では金子千尋(オリックス)、菅野智之(巨人)といった開幕投手クラスを打ちあぐねたこと。ソフトバンクとの開幕戦はエース摂津正(JR東日本東北出身)が相手とみられるだけに真価が問われる一戦になりそうだ。(佐々木智也)


2016年03月23日水曜日

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