<楽天>岸 新天地「一つでも多く勝利を」

キャッチボールで肩慣らし。古里で迎える1年へ静かに闘志を燃やす

 フリーエージェント(FA)で新加入した岸孝之投手が21日、仙台市のコボパ宮城で自主トレーニングを公開した。梨田監督が「則本と2人で年間25勝以上を」と期待する右腕は、「FAで来たからには一つでも多くチームを勝たせたい」と、出身地の宮城で迎える1年への意欲を語った。
 4日から西武時代の同僚涌井(ロッテ)らと一緒にハワイ、千葉県館山市と場所を移して練習してきた成果で、黒く日焼けした顔で登場した。「1年間先発で投げるためには、まず走れないと話にならない」と、走り込み中心に鍛錬を重ねたという。そのため、この日はランニングやキャッチボールで約20分軽めに体を動かすにとどめた。
 今年初めて本拠地の土を踏み、新天地で第一歩を歩み始めた。「まだユニホームを着ていないのでどんな年になるのか分からない」と言う半面、観覧車などがある独特の球場で「投げたら楽しそう」と活躍するイメージも膨らみつつある。
 仙台市出身。宮城・名取北高から東北学院大を経て2007年に西武入団。10季で103勝を積み上げた。ただ年間では13勝(09、14年)が自己最高と圧倒的な数字を残した経験はない。それだけに「13勝以上してさらに1勝ずつ上積みしたい」と考える。「結果を残すために多少無理しないといけない」とFA加入選手の自覚が強い一方で、「マイペースでいく」と自分流を貫くところに、11年目の自信をうかがわせる。
 梨田監督は開幕投手については明言を避けている。新人から4年連続で務めた則本が、開幕前にあるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場するため、その疲労度を勘案して則本か岸かを選ぶことになるからだ。
 西武時代の13、14年に2度の開幕投手を務めた岸だが、固執はしない。「特に開幕のことは考えず、任された出番でどの試合でも投げられるようにしておきたい」。チームの先頭に立つエースというより、切り札のジョーカーとして貢献する覚悟でいる。(金野正之)


2017年01月22日日曜日


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