<楽天>則本「K」快 記録、野茂に並ぶ

6試合連続2桁奪三振のプロ野球記録を勝利で飾った東北楽天・則本(坂本秀明撮影)

 10個目の三振を奪うと、グラブを2度たたき、右の拳をぐっと握りしめた。八回、東北楽天の則本が投じた渾身(こんしん)のフォークボールに中島のバットが空を切る。この瞬間、野茂(近鉄)が持つ6試合連続2桁奪三振のプロ野球記録に肩を並べた。
 七回を終え奪った三振は7個。失点は一回の1点のみだったが、球数は107球となり「普通ならこの回で終わり。ここで記録が途切れる」と降板を覚悟した。だが、梨田監督は「記録のチャンスはなかなか巡ってこない」と背中を押した。
 則本は「取れても取れなくても降りよう」と腹をくくった八回、圧巻の奪三振ショーで期待に応えた。先頭の駿太と西野を空振り三振に仕留め、記録に王手をかける。最後の中島には女房役の嶋と息の合った配球を見せた。2ストライクに追い込んだ後、外角直球を見せ球に4球目のフォークボールで空振り三振。「嶋さんの考え通り、自分も投げ切れた」と会心の攻めで締めくくった。
 則本が今季登板8試合58イニングで積み上げた三振は78個。試合前は映像で過去の対戦や他球団の攻め方を見るなどイメージを膨らませてマウンドに上がる。「三振は力よりもデータを使って取れた方がうれしい。データを集めてくれる人のおかげ」と感謝する。
 次回登板は新記録が懸かる注目のマウンド。水を向けられても「まずはチームの勝利が大前提」と言い切るところに大黒柱の自覚がにじんだ。(佐々木智也)


2017年05月26日金曜日


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