<楽天>松井裕早め投入裏目 8回火消し失敗

8回ソフトバンク1死満塁、中村晃に勝ち越しの2点適時打を浴び、肩を落とす東北楽天2番手の松井裕(左)。捕手嶋

 「できる限り手を尽くしたが、勝負に負けた」。リードした場面を必ずしのいで23セーブを重ねてきた抑えの松井裕が八回、初めて火消しに失敗した。美馬、岸と先発が続く土日の試合に初めて連敗し、4戦全勝のブラックユニホームでも初黒星。東北楽天は快進撃を支えたものが次々と崩れる悪夢に見舞われた。
 八回、岸が1死から柳田の適時打で3−2と詰め寄られると、梨田監督は「岸に何かあった時のために」と準備していた勝負手として、通常は九回を担う松井裕を早めに送り出した。だが、試合後に「僕の判断」と監督がかばうほど、もどかしい場面が待っていた。
 1死一、二塁からマウンドに立った松井裕はデスパイネをゴロに打ち取った。三塁への併殺打かと思われた直後、ウィーラーが不規則にはねた打球を体ではじく捕球エラーを犯した。さらに1死満塁、松田に右前への詰まった当たりで同点を許すと、続く中村晃の打球が前進守備の二遊間を抜け、3−5とされた。
 首位争い3連戦の初戦を取った後の2連敗。ともに1点差の負けとはいえ、勝負どころの守備や走塁の度重なるミスで自ら流れを失った。この日、約4年ぶりに訪れた野村元監督なら、試合後にきっと「負けに不思議の負けなし」とぼやいただろう。チームは首の皮一枚で守った首位を保てるかの踏ん張りどころにある。(金野正之)


2017年07月03日月曜日


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