<楽天>ノムさん辛口エール炸裂「中心の嶋がもり立てろ」「『2番ペゲーロ』理解できぬ」

今季の東北楽天について語る野村氏=19日、東京都内

 東北楽天元監督の野村克也氏(82)が河北新報社の取材に応じた。「嶋はチームの中心としてちゃんと頑張っているのか。頭はいいんだから、あとはもっと気持ちの強さを見せて投手をもり立てろ」。監督として歴代5位の通算1565勝(1563敗)を誇り、2009年には東北楽天を初のクライマックスシリーズ(CS)進出に導いた名将は、代名詞の「ぼやき」たっぷりに、まな弟子の主将嶋を中心に2位浮上を目指すチームへエールを送った。

<頑張っているじゃない>
 「4位に10ゲーム差以上離して3位なんだろう。CS進出も間違いないし、頑張っているじゃない」。開幕前の順位予想は5位だった。予想を上回る今季の健闘を評価。7月上旬には4年ぶりに解説の仕事でコボパ宮城を訪れた。だがチームは8月15日に首位陥落した後の1カ月余りで、今季ワーストの10連敗を含む5勝21敗1分けと急降下。今月16日にソフトバンクのリーグ史上最速となる優勝を許した。「10連敗はいけない。連敗しないことが優勝するための条件だからさ」とぼやく。
 急失速の原因の一つは強打の2番として打線をけん引し続けたペゲーロの負傷離脱に主砲ウィーラー、アマダーらの不調も重なっての得点力不足だった。野村氏は破壊力重視の外国人の負の部分が打線全体のつながりを欠いたと考える。

<困った時ほどエースの働きが大事>
 「時代なのか、『2番ペゲーロ』なんて全く理解できない」と疑問視する。さらに「器用な打者を2番に置くのは俺の固定観念なのかな。梨田は捕手出身監督。相手バッテリーが嫌がる攻撃をするのが正攻法だろう」と首をかしげる。
 西武のエース菊池(岩手・花巻東高出)に今季7戦全敗、合計でも6得点と封じられていることにも「完全にお客さんにされている」とため息をもらす。「チームの調子がいい時は監督はベンチで寝ていてもいい。困った時にいかに1−0で勝つかが弱者の兵法。相手を揺さぶり、考えさせ、神経を使わせる。そういう奇策も織り交ぜないと」と注文を付ける。
 東北楽天はCSファーストステージを本拠地開催できる2位確保が最重要課題。巻き返しに向け、「困った時ほどエースの働きが大事になる。0点に抑えれば絶対に負けないのが野球だから」と語り、則本、岸の両輪に期待する。
 09年のCSはファーストステージを突破し、ファイナルステージで梨田監督率いる日本ハムに敗れた。今回、ファイナルステージで待つソフトバンクの強さは認めつつも、「高額年俸の選手を集め、優勝を金で買うような時代にしている」と違和感を覚えるという。それだけに野村イズムが血肉として残る東北楽天に対して「ぜひ日本シリーズに進出してほしい」と期待し、「その時は解説者として仙台で戦いを見守りたい」と願う。(金野正之)


2017年09月23日土曜日


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