<楽天>古川成長見せた 初勝利ならずも無四球完投

サヨナラ負けを喫したが、無四球3失点で初完投した東北楽天の古川

 サヨナラとなる相手走者がホームを踏むと、東北楽天の古川は唇をかみしめた。2−2で迎えた九回、2死二、三塁で代打井上に遊撃への適時内野安打を浴び、初完投ながら黒星を喫した。今季5度目の先発。最後のチャンスを生かせず、プロ初勝利はつかめなかった。「悔しいです」と無念さをにじませ、球場を後にした。
 井上にカウント2−2から投じたスライダーが内寄りの膝元付近に入った。「ワンバウンドのボール球でもいい場面だった。詰めの甘さが出た」。2死二、三塁で一塁は空いていた。勝負を焦らなくてもよかったが、土壇場で冷静さを欠いていた。
 ただ、収穫もあった。敗戦投手になったとはいえ、最後まで投げ抜いた姿は頼もしかった。三回に加藤の適時三塁打で2点を失ったものの、終盤まで140キロ台後半の直球で押し、八回までに6イニングで三者凡退に抑え込んだ。力みから制球を乱すのが課題だっただけに、無四球で投げ切ったことは「自信になる」と話す。
 梨田監督も「今まで見た中で一番良かった。次のステップにつながる素晴らしい投球だった」と成長に目を細めた。佐賀・有田工高から入団して4年目。惜しくも勝ち星を逃したが、この経験は飛躍への大きな糧になるはずだ。(佐々木智也)


2017年10月06日金曜日


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