<楽天>梨田監督、伝説の名勝負思い出した「10.19しびれる展開」

先発の辛島を笑顔で出迎える東北楽天の梨田監督

 ファイナルステージ2連勝で相手を一歩リードした。「(気持ちは)やっと五分になったくらい。そう甘くない。先は長い」と気を引き締めた梨田監督だったが、実は心の琴線に触れる10月19日の勝利だった。
 東北楽天の前身とも言える近鉄が最終戦まで逆転リーグ優勝を目指し、ロッテと激闘を繰り広げた伝説のダブルヘッダーはちょうど29年前。「10.19」と呼ばれた名勝負だった。その第1試合の九回に当時の梨田捕手が放った決勝打と酷似した形で、この試合の嶋は七回に二走をかえす決勝打を放った。
 当時二塁上でガッツポーズしたのと同じように、嶋が両手の拳を握りしめる姿を見た梨田監督は「しびれる展開だった。当時のことを思い出した。バットを振らなければ何も起こらないと思って振ったんだ」と酔いしれた表情。そして、近鉄がダブルヘッダー第2戦目に引き分けたことで、リーグ4連覇を決めた西武の主力投手がこの試合の敵将工藤監督だった。
 「あれからパ・リーグに全国の注目が集まるようになった。29年前のあの日からね」。史上2チーム目のパ・リーグ3位からの「下克上」を果たし、東北から全国を沸かせたいと願う。(金野正之)


2017年10月20日金曜日


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