<サッカー田嶋会長>被災3県を継続支援

「若い選手が笑顔でプレーできることが本当の復興」と語る田嶋会長=18日、仙台市役所

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長が18日、仙台市で6月に開く16歳以下(U−16)国際大会の発表で同市を訪れ、河北新報社のインタビューに応じた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興支援に継続して力を入れる考えを強調。2020年東京五輪では、宮城県で男女の複数試合が行われるとの見通しを示した。(聞き手はスポーツ部・原口靖志)

 −協会は震災直後から復興支援活動を続けている。
 「宮城、岩手、福島の被災3県でハード、ソフト両面で支援活動に取り組んでいる。グラウンドを整備しているほか、ナショナルトレセン東北地域チーフコーチの手倉森浩氏(青森県五戸町出身)に子どもの指導に当たってもらっている」

 −原発事故の対応拠点となったJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)の復旧が始まった。
 「18年に一部、19年に全面再開する計画だ。目玉はピッチを全て屋根で覆う練習施設。男女の東京五輪代表の練習拠点となる」
 「震災・原発事故で静岡県へ移転した(中高一貫でエリート育成を目指す)JFAアカデミー福島も必ずJヴィレッジに戻す。五輪後になると思うが、若い選手が笑顔でプレーできることが本当の復興だと考える」

 −東京五輪では宮城県で男女の1次リーグが行われる。
 「宮城スタジアム(利府町)でかなりの数の試合が開催されると思う。多くのチームが、宮城をはじめ東北各地で事前キャンプを実施する可能性もある。素晴らしい大会になるよう、運営や施設面でしっかりと準備しなければならない」

 −U−16国際大会「インターナショナルドリームカップ」を仙台市で開く。被災地開催の意義をどう捉えているか。
 「大会は日本の育成年代が国際試合経験を積む目的で始め、今回は4カ国が出場する。国内外の選手が被災地の現状を知る機会にもしたい。好奇心旺盛な世代に震災の記憶や防災教育を伝え、将来の社会貢献活動につながるような良い刺激を与えたい」

[たじま・こうぞう]埼玉・浦和南高で全国高校選手権優勝を経験。筑波大、古河電工(現J2千葉)でプレーし、日本代表に選ばれた。日本サッカー協会では技術委員長、専務理事を歴任。国際サッカー連盟理事も務める。59歳。熊本県出身。
 


2017年04月19日水曜日


先頭に戻る