<全国高校ラグビー>山形南「全国1勝」へトライ 短時間に濃密な練習、進学校でも戦う姿示す

2度目の全国大会を前に校舎下で練習する山形南の選手たち

 全国高校ラグビーが27日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。2年ぶり2度目の出場を果たす山形南は、県内有数の進学校ながら、短時間の集中した練習で力を磨いて予選を突破した。強力FWを武器に、前回かなわなかった全国1勝を目指す。
 開幕2週前の練習。大学入試に向けた講習を終えた主力の3年生が加わり、本格的な練習が始まったのは午後6時すぎだった。グラウンドが積雪で使えず、高床式の校舎下の限られたスペースで激しい連続攻撃と守備を繰り返した。熱気を帯びたトレーニングは1時間ほどで終わり、選手たちは早々に引き上げた。
 練習後は校内や自宅で机に向かう。9人いる3年生の多くは国立大志望。入試を目前に控えてラストスパートに追われる。伊藤大瑛(ひろあき)主将(3年)は「できることが限られる分、試合を意識して練習に集中する。勉強と部活の切り替えはできている」と話す。
 山形南は2015年の県予選決勝で17連覇中の山形中央を破って初優勝。再戦となった今年の決勝も試合終了間際にFW陣の突進力で逆転トライを決め、再び全国切符をつかんだ。
 部員33人は全て県内出身で経験者は1人だけ。限られた練習時間で急速に力を付けるため、菅原斉(ひとし)監督(44)は「勝ち切れるプレーを磨く」とFWの強化を進めた。サーキットトレーニングや筋力トレーニングで体力を増強。肩や股関節の可動域を広げるヨガを練習に取り入れ、けがの防止に努めるとともに低い姿勢のタックルを磨いてきた。
 今季のFW陣の平均体重は85キロ。チーム最重量、105キロの菊地海星(3年)は入学時より16キロも増えた。「練習は体力的に追い込まれてきついが、体重が増えても動けるようになった」と語る。練習中にプレーで気になった点は選手同士ですぐに話し合うなど、学びの姿勢も忘れない。
 花園初勝利を懸けた初戦(28日)の相手は若狭東(福井)。選手宣誓の大役も担う伊藤主将は「組織力で得点を重ね、歴史に名を刻みたい」と意気込む。菊地も「進学校でも全国で戦えることを示したい」と臆せず挑む。


2017年12月16日土曜日


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