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<U23五輪へ>5戦2失点 守り堅く

U−23代表の戦いぶりについて話す手倉森浩さん=27日午後、仙台市青葉区の江陽グランドホテル

 サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU−23(23歳以下)アジア選手権で、手倉森誠監督が率いる日本が決勝進出を果たし、6大会連続の五輪出場を決めた。双子の弟で、日本サッカー協会復興支援特任コーチを務める手倉森浩さん(48)に、勝因などを分析してもらった。
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 大方の見方は五輪出場は難しいとされた中、実現して誇りに思う。26日の準決勝のイラク戦前は、誠も緊張したんじゃないかな。自分もその日は昼食が食べられないほど胃が痛くなって「伝わってきたな」と思ったよ。
予感はあった
 チームにスターはいないが、つなぐ技術や連動したプレーはしっかりしている。昨年7月に仙台であった壮行試合を見て、すごくいいチーム、やるんじゃないかという予感はあった。
 1次リーグ初戦の北朝鮮戦の勝利が大きかった。緊張でガチガチの中、年代別代表はあまりしないロングボールを蹴るサッカーをやり、セットプレーで1点を取って逃げ切った。以前のベガルタ(仙台)っぽいサッカーだが、結果を出し、選手の自信になったのではないか。
 ここまで5試合2失点と守備も堅い。前線からボールを奪いにいく五輪世代のサッカーと、石のようにブロックを組む誠のサッカーが融合し、柔らかいゴムのようなブロックになった成果だろう。
 世界大会で勝てず、負の連鎖に陥っていた世代。メンタル面では、選手の心の汚れを取り除き、目標を勝ち取るためにどうすればいいかに集中させた。ポジティブとはそういうこと。ここに誠の一番の力がある。
常に代表意識
 弟としては、手の届かないところに行っちゃったとの思いもある。山形で一緒に指導者をしていたころから、常に日本代表を意識していた。「うちの選手はこうだが、代表はこうだ」とか比較してね。
 代表チームに、仙台の監督時代もGKコーチだった佐藤洋平(宮城工高出)がいることも大きい。(選手時代の)住友金属(現鹿島)の後輩で、試合中のベンチで選手交代や戦術について意見できる。俺と違って角が立たないようにね。
 東北の被災地で子どもたちにサッカーを指導する立場から言えば、今回の手倉森ジャパンの活躍が、どれだけ勇気と元気を与えてくれたか。感謝の気持ちだ。自分も手倉森の名に恥じないよう、子どもたちがハッピーになるような指導をしたい。


2016年01月28日木曜日

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