<ベガルタ>戦術の幅 広げたい 渡辺監督インタビュー

今季の戦いを振り返る渡辺監督

 J1仙台は11勝8分け15敗の勝ち点41で今季を終えた。勝ち点は昨季を2下回り、順位は同じ12位だったが、リーグ戦終盤の戦いぶりには来季への手応えが感じられた。就任4季目の渡辺監督に、この一年の成果や課題を聞いた。(聞き手は狭間優作)

<鹿島戦で手応え>
 −今季はシステムを「4−4−2」から「3−4−3」に変更し、より攻撃的になった。
 「3月18日の第4節柏戦まで粘り強く戦い、3勝1敗と、ある程度勝ち点を拾えた。一方で、全く攻撃ができていないという危機感が強くなった。その時期から攻撃練習を増やした」
 「視界が開けたのは、5月20日の第12節アウェー横浜M戦。ボールを動かして相手ゴールに迫り、攻撃の手応えをつかめた。そこからまた相手に対策を練られ、守備でもカウンターからの失点が多くなった。一つ一つの問題を解決し、本当に連動性が良くなったと思ったのは(8月30日、9月3日の)YBCルヴァン・カップ準々決勝の鹿島戦だった」

 −攻撃に迫力が出た一方、リーグ戦の総失点は就任以来最多の53に及んだ。
 「7月のリーグ戦中断期間前までは(選手が)動いてはいけない時に動くなど、取られるべくして取られた点が多かった。修正を図り、(終盤になってからは)そういう失点は減った」

<若手の奮起期待>
 −来季も「3−4−3」での戦いを続けるのか。
 「継続する。来季は相手も(仙台との)戦い方を変えてくると思うので、その備えが必要になる。具体的には、あまり取り組む余裕のなかったシステムのオプションに力を入れる。戦術の幅を広げようと考えている」

 −来季の活躍を期待する選手は。
 「(若手の)DF小島、MF佐々木匠、DF常田、GK李潤〓だ。ぎらぎら感が出ていない。MF茂木は今季、さまざまなポジションをやらされて葛藤していたと思う。だが、ぐっとこらえて熱意を込めて練習していた。(先に挙げた)4人はそれが感じられなかった。自分がミスをしてしまうのが怖くて周囲に指示を出せないようでは、プロの世界では生きていけない。この話は昨年もした。来季こそ一皮むけてほしい」

(注)〓は日へんに午


2017年12月08日金曜日


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