<ベガルタ>3−4−3に合わせ補強 攻撃的戦術磨き

全体練習でボールを奪い合う新加入の阿部(中央)とジャーメイン(左)=12日、仙台市の泉サッカー場

 J1仙台の今季の陣容が固まった。昨季の攻撃的な「3−4−3」のシステムで中核を担った選手の多くが残留。確かな手応えを得たチーム戦術に合致し、複数のポジションでプレーできる選手を補強した。新戦力の加入でチーム力の底上げを図り、2年連続で12位に終わった戦績の向上を目指す。(原口靖志)

◎若い戦力並ぶ/中盤穴埋め鍵

 新加入、退団、期限付き移籍選手は表の通り。新入団の最年長はFW阿部拓馬の30歳で、30代が6人中3人いた昨季より若い戦力が並んだ。就任5季目となる渡辺晋監督は「確立されてきた我々のスタイル(戦術)に合い、よりパワーアップしてくれる選手を獲得できた」と満足そうに語る。
 昨季、チーム最多の13点(YBCルヴァン・カップも含む)を挙げたクリスランが抜けたFWは2人補強した。
 阿部は力強いドリブル突破が持ち味で、シャドーストライカーや攻撃的MFでも力を発揮する。リーグ戦(J2、J3含む)通算159試合出場で44得点という決定力に加え、ドイツ、韓国でもプレーした豊富な経験も大きな武器になりそうだ。
 ジャーメイン良はスピードが最大の特長で、昨季は特別指定選手としてプレーした。最終節甲府戦でリーグ戦デビューを果たしており、チーム戦術の理解に不安はない。2人に加え、状況によっては枠が空いている外国人の獲得も予想される。
 DFも経験と将来性を重視した選手を獲得。対人プレーに強い金正也は2016年、G大阪でリーグ戦28試合に出場するなど主力を担い、リーグ4位に貢献した。21歳以下(U−21)日本代表で2020年東京五輪への出場を目指す板倉滉は、186センチの高さとボランチもこなせる器用さを兼ね備える。
 気掛かりなのはMF。ボランチの主力として昨季リーグ戦33試合に出場し、5ゴールを挙げた三田啓貴が抜けた穴をどう埋めるかが鍵となる。精度の高いパスを武器にする庄司悦大は、J2、J3のリーグ戦通算173試合で培った力を初のJ1の舞台でも発揮できるか。もちろん、従来のメンバーのさらなる奮起も欠かせない。
 渡辺監督は「選手個人のストロングな部分と多様性があることを加味した」と補強の方針を説明する。新戦力との融合を図る春季キャンプは15日、始まる。


 【加 入】
FW 阿部 拓馬(30) 蔚山現代(韓国)から完全移籍
FW ジャーメイン良(22) 流通経済大から入団
MF 庄司 悦大(28) J2岐阜から完全移籍
DF 金  正也(29) J1G大阪から完全移籍
DF 板倉  滉(20) J1川崎から期限付き移籍
GK 川浪 吾郎(26) J2新潟から完全移籍

 【退 団】
FW クリスラン(25) 未定
MF 野沢 拓也(36) 未定
MF 三田 啓貴(27) J1神戸へ
DF ビニシウス(22) 未定
DF 増嶋 竜也(32) 移籍期間満了によりJ2千葉へ
GK 石川  慧(25) J2栃木へ
 【期限付き移籍】
MF 藤村 慶太(24) J2金沢へ
MF 佐々木 匠(19) J2讃岐へ育成型
MF 差波 優人(24) J3富山へ
DF 小島 雅也(20) J2町田へ育成型


2018年01月13日土曜日


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