<ベガルタ>石原後半41分に同点弾 戦う姿勢、被災地に届ける

仙台−神戸 後半41分、ゴール前のこぼれ球を押し込み、喜びを爆発させる仙台・石原(小林一成撮影)

 「諦めない」。仙台イレブンは強い気持ちで劣勢をはねのけ、後半41分の同点弾で勝ち点1をもぎ取った。東日本大震災から7年の節目を前にした一戦は「復興応援試合」の名称が付いていた。渡辺監督は「よく追い付いた。ひたむきに戦う姿勢を被災者に届けられたと思う」とたたえた。
 堅い神戸のゴールを選手が連動してこじ開けた。菅井が右サイドを突破して上げたクロスをジャーメインがフリーで受けてシュート。うまくヒットしなかったが、こぼれ球をゴール前に詰めた石原が決めた。2試合連続ゴールに「『(ボールが)こぼれてくれ』という思いで詰めた。最後まで諦めずにプレーできて良かった」と喜ぶ。
 諦めない姿勢は渡辺監督も同じ。的確な采配で同点弾につなげた。得点に絡んだ菅井とジャーメインは後半28分にそろって途中出場。菅井は右のウイングバック、ジャーメインは3トップの最前線に入り、スピードを生かして相手守備を崩した。「相手が困ることをしようと思った」とジャーメイン。渡辺監督の「左(サイド)でつくって右で仕留める絵が描けていた」という狙いを形にした。
 昨年3月11日にあったホーム神戸戦は0−2の完敗。開幕2連勝の勢いを止められた。2年連続の同じ状況で悔しさを繰り返さなかったのは成長の証しだ。「失点しても取り返せる気持ちがチームの中にあった」と石原。復興の「希望の光」を担う被災地のクラブにふさわしい戦いぶりだった。(原口靖志)


2018年03月11日日曜日


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