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浸水農地バイオで豊かに 生ごみ液肥化し散布

生ごみなどから製造した液肥を田んぼにまく専用散布車

 環境関連事業のコンサルティングを行うアミタ(東京)などは23日、東日本大震災で被災した南三陸町入谷の田んぼに生ごみや汚泥で作った液体肥料を散布した。同町が進めるバイオガス事業の一環で、3年目の実証試験となることしは約150トンの散布を見込む。
 専用の液肥散布車を使用し、アミタと事業提携する山藤運輸(南三陸町)の社員らが8アールの田んぼに4トンの液肥をまいた。津波で浸水した農地を含む町内全域の田畑で液肥を試す。
 岩手県葛巻町で作った液肥を利用。入谷地区で農地を提供し、2年前から試験に加わる山内稔さん(67)は「液肥をまいた田んぼのコメは、従来の栽培と比べ品質面で遜色はない」と話す。バイオ液肥は化学肥料の半額程度と割安で「環境にも経営にも優しい」と特長を説明する。
 バイオマス産業都市構想を掲げる町から委託を受けたアミタはことし12月、バイオガス施設を稼働させる予定。全町民の家庭や企業から排出される生ごみや合併浄化槽の汚泥を原料に有機質肥料の製造を始める。
 山藤運輸の佐藤克哉常務(32)は「運送会社も町が活性化しないと事業が成り立たない。東日本大震災後、エネルギー問題に関心が高まっており、地元企業として地域に貢献したい」と話した。


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2015年04月30日木曜日

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