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<福島廃炉への道>過酷な炉内環境を再認識

◎3月26日〜4月30日

【4月】
2日 多核種除去設備(ALPS)の汚染水処理で発生する廃液を入れた容器「HIC」2基のふたに水たまりを発見したと東京電力が発表。最大で1リットル当たり390万ベクレルを検出した。30日までに計15基で見つかる
10日 1号機の原子炉内にロボットを初めて投入。調査中に走行できなくなり、回収作業も断念
15日 2台目のロボットを原子炉内に投入
21日 2号機建屋屋上の汚染水を含む雨水が流れ込んでいた「K排水路」から「C排水路」に雨水を移送するポンプ8台が発電機の故障で停止し、汚染雨水が港湾外に流出。同日朝、K排水路の出口付近で採取した雨水からはベータ線などを出す放射性物質(全ベータ)が1リットル当たり110ベクレル検出された。夜に代替機の準備が整い、くみ上げを再開
22日 5号機の原子炉にある核燃料548体を使用済み燃料プールへ移送開始
30日 凍土遮水壁の試験的な凍結を開始

◎溶融燃料取り出しへロボ投入

Q 10日に1号機原子炉内のロボット調査が始まった。
A 原発事故で炉心溶融(メルトダウン)した原子炉からの溶融燃料の取り出しに向け、初めてロボットが投入された。国際廃炉研究開発機構(IRID)などが開発し、放射線量や温度を計測しながら地下に通じる開口部周辺での落下物の有無や機器類の損傷を調べるのが目的だ。大きさは長さ約60センチ、高さ約9.5センチ。遠隔操作できる小型カメラを備え、周囲に合わせて形を変えることができる。
Q 1台目は初日に走行不能になり、回収作業も断念した。成果はあったのか
A 格納容器1階の作業用足場「グレーチング」を走行中、予定ルートの3分の2を進んだ地点で動かなくなった。床面の金網状の隙間に駆動装置が挟まったとみられる。燃料が溶け落ちた地下階に通じる開口部周辺に大きな障害物がないことや、空間放射線量が毎時7.4〜9.7シーベルトだったことが確認できた。
Q 15日には同型のロボット2台目を投入し、1台目と反対の時計回りに調査した。
A カメラを下向きに動かしたところ、床面の隙間から格納容器下部に水がたまっている映像を撮影できた。溶融燃料の熱で床面から立ち上がる湯気も確認し、原子炉内が過酷な環境であることを再認識した。


2015年05月08日金曜日

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