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歴史と今 帰れぬ古里をネットで共有・飯舘村

村の先人たちの写真(年代不明、飯舘村提供)

 東京電力福島第1原発事故で全村避難する福島県飯舘村は、かつての村の光景や避難後の村民の様子などを記録した写真や動画を閲覧できるデジタルアーカイブサイトを5月中にも開設する。懐かしい風景や避難生活の現状を共有することで、離散して暮らす村民たちの心をつなごうとの思いを込めて企画した。

 サイトには、村に長く伝わる田植え踊りなど原発事故前の風習や、事故後の無人の村で進む除染作業、避難先の学校の運動会の様子などを収めた写真を2000枚以上、動画を100本以上保存する予定。
 昭和20年代の写真もある。老朽化で建て替えられる公民館の資料や、村の広報担当職員らが撮影した写真や動画を通じて、村の歴史をたどれる。
 村のホームページから接続し、年代別で検索したり、「暮らし・まち・風景」「東日本大震災」などのカテゴリー別で調べたりすることが可能だ。写真をクリックするだけで、撮影日時や場所などを表示し、高齢者でも簡単に操作できるように工夫した。
 2017年春にも村中心部に設けられる道の駅「までい館」に、大画面のタッチパネルを設置する計画もある。いずれは村外の人々にも村の歴史を発信したい意向だ。
 村の担当者は「住民の心のよりどころになってほしいと思い計画した。厳しい避難生活を送る中で、少しでも古里を思い出す時間を持ってもらえればうれしい」と話している。


2015年05月10日日曜日

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