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<原発事故>福島の森林空間線量6割減

 福島県内の森林の空間放射線量が、東京電力福島第1原発事故が発生した2011年と比べ、約6割減少したことが県の調査で分かった。森林内の空間線量が放射性セシウムの自然減衰率とほぼ同様に低下する傾向があらためて確認された。

 調査はことし3月、民有林1193カ所で実施。11年8月からの継続調査地点(362カ所)の平均は毎時0.39マイクロシーベルトで、11年(0.91マイクロシーベルト)の43%まで低減した。全体の平均値は0.56マイクロシーベルトで、避難指示解除準備区域内(134カ所)の平均は1.07マイクロシーベルトだった。
 減衰率を基に行った予測では、準備区域周辺の一部を除き、事故後20年の31年には、除染の目安となる毎時0.23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト)を下回る0.20マイクロシーベルトまで下がると見込んだ。
 一方、事故直後は3割程度だった放射性セシウムの土壌への移行が、今回の調査では針葉樹で77%、広葉樹で80%まで進んでいることも分かった。
 放射性セシウムは大部分が地表から0〜5センチに分布しており、県森林計画課は「土砂の流出を防いでセシウム拡散を抑制するため、間伐など適切な森林管理を続ける必要がある」と指摘する。


2015年06月01日月曜日

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