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<最終処分場>国有化 富岡町議会なお安全面懸念

 東京電力福島第1原発事故に伴う指定廃棄物などの最終処分場計画で、環境省は9日、福島県富岡町議会に対し、候補となっている町内の民間管理型最終処分場の国有化方針を伝えた。議会側は一定の評価をする一方、施設の構造自体に懸念があるとして、抜本的な安全対策の強化を求める声が相次いだ。
 計画では、既存の産業廃棄物処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」を転用して埋め立てる。「国の責任の明確化が不可欠だ」との町側の要望に応じる形で、同省は5日に国有化の方針を打ち出した。
 全員協議会で議員から「国有化の方が安心だが、それでOKではない」などの懸念が続出。「コンクリート構造の遮へい型施設を、エコテックの場所に建設できないのか」とただす声も上がった。同省の担当者は「10万ベクレル以下の廃棄物は既存施設で安全に処分できる。処分場に現地事務所も開設する」と理解を求めた。
 同省は埋め立て事業の受け入れに理解を得るため、昨年に続き2度目の住民説明会開催を町に申し入れた。早ければ今月中にも開始する方針。鎌形浩史廃棄物・リサイクル対策部長は「施設の安全安心面を中心にさまざまな指摘を受けた。町民にもしっかりと丁寧に説明したい」と述べた。
 政府はエコテックを利用し、福島県内で出た放射性セシウム濃度が1キログラム当たり10万ベクレル以下の指定廃棄物などを最終処分する方針。地域振興策として、富岡町とエコテックへの搬入路がある隣の楢葉町に交付金を措置する意向も両町に伝えた。


2015年06月10日水曜日

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