秋田のニュース
  • 記事を印刷

<ドローン>安価、小型…農薬散布に活用注目

東光ホールディングスの農薬散布用ドローンを見学する農家ら=9日、秋田県大潟村

 農薬散布用の小型無人機「ドローン」が、秋田県内の大規模稲作農家の注目を集めている。普及が進む農薬の空中散布だが、狭い場所にある水田や民家近くなどでは産業用の無人ヘリコプターが使いにくいため、小回りが利くドローンの活用が期待されている。

 県内で唯一、ドローンの製造販売を手掛ける大館市の東光ホールディングスが3月に発売した農薬散布用ドローンは5リットルのタンクを搭載し、約8分で60アールに散布できる能力を持つ。高さ45センチ、幅101センチ、奥行き88センチ、重さ6.9キロで、価格は約120万円。既に10件以上の問い合わせがあり、秋田で2人、山形県で1人が購入した。
 国内で使われている一般的な産業用ヘリは、農薬16リットルを2ヘクタールに約20分で散布できるが、価格は1000万円程度と高価。県内では約200人が使っている。
 県水田総合利用課によると、昨年、産業用ヘリを使って農薬が散布された水田面積は9万5477ヘクタールで、北海道に次ぐ全国2位の広さ。5年前から1万4000ヘクタール増えており、農作業省力化のニーズの高まりから今後も増加が見込まれる。
 大潟村では9日、村農協主催によるドローンの勉強会があった。東光ホールディングスの鳥潟与明シニアマネジャー(62)は生産者約50人を前に「ヘリが入れない狭い所や騒音が気になる民家近くなどで細かな作業ができる」と語った。
 安全確保の面で課題もある。産業用ヘリについては、使用計画や事故時の報告を自治体などでつくる地元の協議会に提出することなどを定めた国の指導指針があるが、国によるドローンの規制は検討段階。県水田総合利用課の担当者は「現場が先行しているため、安全に十分気を付けて運用してほしいと呼び掛けるしかない」と現状を説明する。


関連ページ: 秋田 社会

2015年06月14日日曜日

  • 記事を印刷

先頭に戻る