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<なでしこ>米と得点差くらいの実力差/変わらず頂点を狙える位置

千葉 泰伸
下小鶴 綾

◎プロの視点/千葉泰伸、下小鶴綾

 プレナスなでしこリーグ、仙台レディース(仙台L)監督の千葉泰伸さん、同アシスタントコーチで元日本代表DFの下小鶴綾さんがなでしこジャパンの戦いを解説してきた「プロの視点」。今回は2人の対談形式で、決勝の戦いぶりなどを語ってもらった。

 −決勝は予想外の惨敗となった。
 下小鶴「前回大会女王の強さを誇ってきた日本が初めて国民にふがいない姿を見せた試合になった。負け方が残念だった」
 千葉「粘り強い守備で勝ち上がったが、序盤だけで4点も取られる。これもサッカーの怖さだ。最初の2失点はセットプレーでの守備に隙があった。前回日本に敗れた米国は、今回は絶対勝つんだという気持ちが強かった。米国一色の会場の雰囲気も重圧になったようだ」
 千葉「米国と得点差くらいの実力差があった。悔しいが現実だ。1、2点目のセットプレーでの決定力は見事。3点目の直接シュートも技ありだ。4点目は超ロングシュートだったが、なでしこリーグではまず蹴らない位置からだった」
 下小鶴「要の岩清水にミスが続き、守備が立て直せないという想定外の事態が起きた。彼女は前半で交代させられ、ベンチに帰って大泣きしていた。同じ代表のセンターバック経験者(2004年アテネ五輪など)として、自分ならちょっと立ち直れないかも、と見ていて心が痛んだ」
 −前回大会、ロンドン五輪に続く決勝進出。日本の強さは今大会も国内や世界に印象づけられた。
 下小鶴「それでも準優勝だ。今後も世界の頂点を狙える位置にいるのは変わりない。日本代表は国内女子サッカー界のけん引役だ。前回の初優勝で自分たちを取り巻く環境は一変し、仙台Lも誕生した。かつては新聞の片隅に結果だけ掲載という時代が長かったが、今は隔世の感がある。東京五輪も近いし、女子サッカー界が一体となって盛り上げていく時期がまた来ている」
 千葉「前回優勝のフィーバーが冷め、なでしこリーグの観客数が減っているのを受けて、宮間が『なでしこをブームから文化にしたい』と言っていたのを聞いた。リーグで戦うクラブ側としても、若くて技術のある選手を輩出し、代表やリーグのレベル向上を支えたい」


2015年07月07日火曜日

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