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ウニ5年ぶり水揚げ 原発事故後初の試験操業

水揚げされたウニは「貝焼き」に加工された

 東京電力福島第1原発事故の影響で本格的な漁を自粛しているいわき市漁協(福島県)は30日、原発事故後初めて、ウニの試験操業を行った。5年ぶりにキタムラサキウニが水揚げされ、いわき名物の「ウニの貝焼き」に加工された。
 薄磯地区の沿岸で、地元の志賀清さん(52)ら3人が素潜りし、水深2〜3メートルから約11キロを採った。東日本大震災の津波で自宅も船も流された志賀さんは「子どものウニが多く、海が元に戻っていると感じた。きょうが第一歩。早く本格操業を復活させたい」と笑顔を見せた。
 ウニは市内の福島県漁連の施設に運ばれ、漁師の妻ら4人が早速、貝焼きを作った。4個分の身をホッキガイの貝殻に山盛りにして蒸し焼きにするいわき地方の特産品で、原発事故前は漁業者が個人で加工し、出荷していた。事故後は鮮魚店などが県外産を使って販売しており、地元産がようやく復活した。
 約30個の貝焼きが出来上がり、放射性物質検査の結果、不検出だった。31日にいわき市中央卸売市場で競りに掛けられる。
 同市では原発事故前、5月〜8月中旬にウニ漁が行われ、年50〜70トンが水揚げされた。試験操業は8月上旬にも2回実施する予定。


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2015年07月31日金曜日

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