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<震災4年5カ月>帰るべく場所へ早く

ランドセルや通学カバンなどが多数残されている=閖上小旧校舎

 東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区などで回収された津波流失物について、市は13〜19日、閲覧・返却会を開く。ランドセルなどの学用品をはじめ、遺影、位牌(いはい)なども多く、市はできるだけ所有者の元に返したい考えだ。

 市沿岸部の津波流失物は自衛隊やボランティアが集め、閖上小旧校舎に保管してきた。引き取る住民は時間とともに減り、写真が約26万枚、それ以外が約2000点残る。ランドセルだけで100点以上あり、額装写真や卒業アルバム、トロフィーなど、持ち主にとって思い入れが強いと思われる物品も目立つ。
 写真について、市は昨年8月からことし3月末まで市内で返却する機会を設けた。しかし、その間に所有者に戻ったのは1割以下の約2万枚にとどまった。
 市の担当者は拾得物が数多く残る理由について「所有者が判然としない物品がある上、震災の記憶から引き取りをためらう人もいるのかもしれない」と話す。
 閖上地区では土地区画整理事業が進行し、拾得物を保管する閖上小旧校舎は今秋から解体が始まる予定。残った物品はいずれ処分せざるを得ないという。写真の返却は市文化会館で午前10時〜午後4時(18日は休館)、写真以外の返却は閖上小旧校舎で午前9時〜午後4時に行う。連絡先は市総務課022(384)2111。


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2015年08月12日水曜日

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