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<避難解除>楢葉あす帰還開始 全町対象は初

 政府は、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県楢葉町に出している避難指示を5日午前0時に解除する。解除は田村市都路地区東部(2014年4月)、川内村東部(同10月)に続き3例目で、全住民が避難した自治体では初めて。避難指示が出されている自治体は9市町村となる。

 楢葉町は面積の8割が第1原発から20キロ圏内。11年4月22日に警戒区域となり、12年8月10日に避難指示解除準備区域に移行した。約7400人の町民は30都道府県に避難し、8割弱がいわき市に住む。
 ことし4月、解除に向けた準備宿泊が始まったが、登録は351世帯、780人(8月31日現在)にとどまっている。放射線量や第1原発の現状に対する不安が根強い上、医療や商業などの生活環境が十分に復旧しておらず、帰還が進むかどうかは見通せない。
 政府は6月、「生命身体に危険の及ぶ状況ではなく、条件は整った」として、お盆前に解除する方針を表明。その後、解除日を9月5日に変更し、7月6日、町に伝達した。6月に閣議決定した新たな福島の復興指針で、精神的賠償(慰謝料)が解除時期に関わらず一律18年3月まで支払われるようになった。
 楢葉町の東日本大震災発生時の人口は8042。津波で13人が犠牲になった。避難中に392人(2011年3月12日以降届け出)が亡くなり、うち112人が震災関連死に認定されている。
 町は4日夜から町総合グラウンドで、追悼と希望の灯として2000本以上のろうそくをともし、5日午前0時を迎える。5日午前には復興祈念式典を行う。


2015年09月04日金曜日

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