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<避難解除>楢葉再生への思いともす

避難指示解除を目前に、追悼と未来への思いがキャンドルの灯に託された=4日午後6時30分ごろ、福島県楢葉町の町総合グラウンド

 政府は5日午前0時、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県楢葉町に出していた避難指示を解除した。解除は3例目で、全住民が避難した自治体では初めて。自宅での生活や事業の再開などの制約が全てなくなる。原発事故から4年半を経て、楢葉町は復興、再生へ新たなスタートを切る。
 町は4日夜から、中心部の町総合グラウンドで「キャンドルナイト あらたな一歩」を開催。3000本のろうそくの灯で「こころ つなぐ ならは」の文字を描いた。
 楢葉町は人口約7400。2011年3月12日に全町避難し、同4月22日に警戒区域に指定された。12年8月10日に避難指示解除準備区域に移行し、生活圏の除染やインフラ復旧などが進められた。町はことし7月初めまで、役場機能の中心を、住民の8割弱が避難するいわき市に置いた。
 放射線や飲料水に不安を抱く町民も多く、生活環境の整備や雇用の場確保など課題も山積する。4月に始まった準備宿泊の登録は780人(351世帯)。町は「すぐに多くの町民が戻るのは難しいだろうが、解除で帰町の機運が高まる」とみている。
 楢葉町の解除で、避難指示が出ている自治体は9市町村、対象は計7万1800人となった。


2015年09月05日土曜日

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