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<全町避難>役場機能4年7カ月ぶり一部戻る

町内で一部業務が再開し、職員に訓示する宮本町長(手前左)

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町は1日、役場機能の一部を4年7カ月ぶりに町内に移転し再開した。町は早ければ2017年4月の帰還開始を目指しており、先月には復興拠点の施設整備計画を策定。町内に業務の足場を設けたことで、復旧復興を加速させる。
 移転したのは道路や下水道の復旧を進める「復旧課」と、除染業務を管轄する「復興推進課」。移転先は居住制限区域にある同町本岡の町保健センターで、職員19人が業務を担う。両課は隣接する楢葉町内の双葉地方水道企業団の事務所を間借りしていた。保健センターは8月に改修が完了した。
 開所式典が1日、現地であり、宮本皓一町長が「わが町は復興に向け着実に動きだしている。一人でも多くの町民が戻ってみたいと思える町にするため、全力で取り組んでいく」とあいさつした。
 役場の中枢機能は今も避難先の郡山市内にあり、町は一部機能を戻すことによって復興業務の加速化と効率化を狙う。現場に常駐することで除染効果の検証作業などが迅速に進められるほか、本庁舎の改修や工事の立ち会いも便利になる。開所に合わせ、環境省福島環境再生事務所も相談所を同センター内に設置した。職員4人態勢で、除染や被災家屋の解体など町内に一時帰宅した住民の相談に応対する。


2015年10月02日金曜日

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