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<避難解除>楢葉のユズ 実証栽培

ユズの木を植える研究会のメンバーら

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が9月に解除された福島県楢葉町で4日、特産のユズの生産再開に向けた実証栽培と、実証栽培された稲の刈り取りが始まった。
 楢葉町は1988年、「ゆずの里」づくりを目指し、全戸に苗木を配布。原発事故前は「町ユズ研究会」に所属する農家約10軒が計約500本で栽培し、ジュースやユズ酒といった加工品などを販売していた。
 実証栽培は、水田だった16アールに樹齢5年の木を150本植栽し、果実や樹体の放射性セシウム濃度などを3年間調べる。4日は栽培・管理を担う研究会のメンバーや松本幸英町長らが植樹した。
 既存のユズは、県が果実の放射性物質検査を実施し、安全性を確認する。研究会のメンバーは「好評だったユズ酒の販売を早く再開したい」と話した。
 稲の実証栽培は本年度4.7ヘクタールで行われ、4日は下小塙地区の15アールで「天のつぶ」を刈り取った。町は風評被害の払拭(ふっしょく)などを目的に、同地区のコメ約600キロを検査の上、東京大生協に提供する。
 昨年の実証栽培では、全袋で放射性セシウムが国の基準値を下回り、うち2%のくず米以外は検出限界値未満だった。


2015年10月05日月曜日

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