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<ラベル偽装>震災時解凍 再冷凍カニ販売か

賞味期限改ざんや、解けた冷凍食品を再冷凍し販売した疑いが持たれている宮城県亘理町の業務用食材卸売会社(写真の一部を加工しています)

 宮城県亘理町の業務用食材卸売会社が冷凍海産物のラベルを偽造し、賞味期限を改ざんした疑いがある問題で、同社が東日本大震災時の停電で解凍されたカニ約1.2トン分を再冷凍し、販売した可能性が高いことが5日、分かった。食品表示法などに基づき、立ち入り検査中の県塩釜保健所岩沼支所も事実関係を把握している。
 関係者によると、再冷凍後、出荷された疑いがあるのはボイルズワイガニ約200ケース。2011年3月11日の震災以降、この卸売会社が他の業者から買い付け、岩沼市の冷凍倉庫会社に預けていた。商品を入れた袋の底には、いったん解凍されたことが分かる平べったい氷ができていた。現在までに全て出荷されたという。
 卸売会社は保健所が立ち入り検査に入った9月下旬以降、倉庫会社に対して賞味期限切れの海産物約1トンの廃棄を指示。既に廃棄は完了しており、現在は賞味期限内の商品を東北各県の旅館やホテルへ出荷しているという。
 倉庫会社の担当者は「今まで数十年の取引があるが、廃棄を指示されたのは初めて。ラベルの貼り替えなどは冷凍庫から出した後のことなので、事実関係はよく分からない」と話した。
 卸売会社の職員は「社長が不在なので答えられない」と語った。
 保健所は卸売会社に続き、5日に倉庫会社の調査を実施。冷凍庫に保管された商品を確認したほか、経営者から解凍されたカニの入出庫状況を聴き取った。
 ラベルの貼り替えは1年以上前に始まった。河北新報が入手した卸売会社の内部資料によると、14年4月に賞味期限が切れた冷凍タラバガニは1年8カ月先の「15年12月」と偽造したラベルに貼り替えられ、今春、出荷された。
 保健所を所管する県食と暮らしの安全推進課は「現在、事実関係を確認中だ」と話した。


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2015年10月06日火曜日

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