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<最終処分場>猛抗議で再調査また見合わせ

住民の猛反発に遭い、現地入りできずに引き返す環境省職員(手前)=6日午後3時ごろ、宮城県加美町

 東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設に向け、環境省は6日、宮城県内の3候補地の一つ、加美町田代岳の現地調査再開を試みた。住民の激しい抗議を受けて作業着手を見合わせた。7日午前も試みる予定。
 環境省の現地入りは8月31日以来。田代岳への町道が宮城豪雨による土砂崩れで通行止めのため、職員ら6人が午前と午後の2回、田代岳から北に約5キロの大崎市境にある岩堂沢ダム経由で、町内の林道から現地に向かおうとした。
 林道には朝から猪股洋文町長をはじめ住民ら約170人が集まり、人垣でふさいだ。「3候補地同時着手と言いながら、加美町にだけ入るのは約束違反」「帰れ」などと声を上げた。
 環境省東北地方環境事務所の東利博保全統括官は「他の2候補地は現地調査を了承している。加美町で着手できれば直ちに2カ所でも準備を進める。調査実施は市町村長会議で決定したこと」と理解を求めた。
 猪股町長は「市町村長会議で決めた候補地選定の基準を何度も変えたのは、むしろ環境省だ。専門家を交えた意見交換会開催を調整している最中に、唐突に現地に入るのは信頼を損なう」と強く反論した。
 環境省は6日、残る候補地の栗原市、大和町には入らなかった。望月義夫環境相は同日の記者会見で「冬季の降雪を考慮すると、早期に現地調査を実施しなければならない」と述べた。


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2015年10月07日水曜日

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