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<ラベル偽装>確認せず国産 産地も偽装か

勝手に「国産」と記載され、賞味期限も実際より半年先延ばしされた偽造ラベル
元のラベルは産地の記載はない

 宮城県亘理町の業務用食材卸売会社が冷凍海産物の賞味期限を改ざんした疑いがある問題で、同社が製造元に無断で「国産」と記載するなど、産地を偽装した加工食品を出荷していた疑いがあることが7日、分かった。賞味期限に加え、産地の偽装も行われた可能性がある。
 河北新報社が入手した内部資料によると、サツマイモを使った加工食品について、出荷先から国産かどうか問い合わせがあったことから、同社は製造元に確認せず勝手に「国産」と記載した偽造ラベルに貼り替えていた。
 この加工食品は6月21日の賞味期限を12月31日に半年間延長するなど賞味期限も偽装され、ことし7月に出荷されたという。
 賞味期限が切れた商品について、同社幹部が「(偽造)ラベルの貼り替えを忘れるな」と社員に指示していたことも判明。ラベルの貼り替えは月数回行われ、社内では半ば常識になっていたとみられる。
 営業担当者が出荷直前、「○年○月」とうその年月日を決め、偽装を具体的に指示。偽装は1年以上前に始まり、期限切れ商品のほぼ全てで賞味期限の改ざんが行われていたという。
 偽装を忘れたまま出荷し、取引先から賞味期限切れを指摘された際は、同社幹部が「なぜ気付かなかったのか」と社員を厳しく注意していたようだ。
 関係者は「売るためなら手段を選ばない。いつか食中毒など深刻な健康被害が出てしまう」と心配する。
 この卸売会社をめぐっては、賞味期限の改ざんのほか、東日本大震災時の停電で解凍されたカニ約1.2トン分を再冷凍し販売した疑いも浮上。県塩釜保健所岩沼支所が9月下旬から立ち入り検査を実施し、事実関係を調べている。


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2015年10月08日木曜日

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