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<中間貯蔵施設>試験輸送で搬入を中断 

 東京電力福島第1原発事故で発生した除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設(福島県双葉町、大熊町)への試験輸送をめぐり、双葉町の一時保管場への搬入が9月下旬から中断していることが14日、分かった。保管場敷地の舗装を求める声が双葉町側から出ているためで、環境省は対応策が決まるまで搬入を見合わせる。
 同省は既存の工業団地を活用し、両町に最大5万立方メートルを保管できる敷地を確保。試験搬入はことし3月に始まり、運び込まれた廃棄物は今月7日時点で大熊町が9970立方メートル、双葉町が5777立方メートルに上る。
 同省と県、両町関係者らでつくる「環境安全委員会」が9月12日、一時保管場の運用状況などを視察。大熊町の保管場が舗装されているのに対し、双葉町の保管場が砂利敷きであることに双葉町の委員から「保管袋が破れる恐れはないのか」などと異論が上がった。
 同省によると、大熊町の保管場は放射線量が高いため、敷地の遮蔽(しゃへい)対策として行った。双葉町の保管場は未舗装でも安全性に問題はないが、町側の懸念に配慮し、25日に同町への搬入を中断した。大熊町への搬入は継続している。
 福島環境再生事務所は「試験輸送に影響が出ないよう、必要な対策を早急に検討する」と説明。双葉町は「大熊町と双葉町で保管場の仕様が異なるのはおかしい。環境省には万全な安全対策を求めたい」としている。
 試験輸送は約1年かけて県内43市町村の除染廃棄物を1000立方メートルずつ搬入する計画。中間貯蔵施設の用地交渉が難航しており、本格的な搬入開始は見通せない状況となっている。


2015年10月15日木曜日

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