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<全町避難>浪江の記憶 アプリで語り継ぐ

浪江高の生徒にアニメの作り方を教える佐々木さん(右から2人目)

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県浪江町の写真や動画を取り込みアニメーションと合成するアプリケーションを、東北大の学生らが作った。全国に散り散りになった町民がインターネット上に浪江の思い出を投稿し、古里への思いを共有してほしいと発案した。

 アプリは「メモリートーク」と名付け、原発事故の前後に町内で撮影した写真や動画の中に、人や動物などのキャラクターを登場させ、思い出を代弁してもらう。「記憶を探す」のタグを選択すると、年代や地域などカテゴリー別に過去の投稿作品を閲覧できる。
 同大は今月上旬、本宮市の浪江高仮校舎でワークショップを実施。生徒ら約30人が原発事故前に町内で開かれた花火大会や学校行事などのエピソードを盛り込んだアニメーションを作った。
 プロジェクト代表で東北大大学院情報科学研究科博士課程3年の佐々木加奈子さん(38)は父親が浪江町出身。「事故後の浪江の光景はメディアに取り上げられているが、事故前の姿はほとんど語られていない。埋もれている昔の記憶を掘り起こし、語り継いでいきたい」と強調する。
 アニメの製作はパソコンのみ可能。スマートフォンやタブレット型端末は閲覧のみ。アドレスはhttp://www.namiememory.net


2015年10月26日月曜日

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