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<最終処分場>岩の一部「風化で弱く」

最終処分場建設候補地の視察に向かう谷教授(左)と大槻名誉教授=14日午前9時40分ごろ、加美町
最終処分場建設候補地となっている採石場跡地(環境省提供)

 東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設問題で、環境省の有識者会議委員の谷和夫東京海洋大教授(地盤工学)が14日、宮城県内3候補地の一つ、加美町田代岳を視察し、現場の地質などを確認した。
 視察は報道機関には公開せず、谷氏と環境省職員2人が現場の採石場跡地を1時間見て回った。町職員と現地を案内した大槻憲四郎東北大名誉教授(地質学)は、10月29日にあった環境省と町との意見交換会で、町側の専門家として出席していた。
 終了後に取材に応じた谷氏は「現場の岩を手に取って性質を見たり、切り土した斜面を確認したりして、現場の状況への理解が深まった」と述べた。「悪天候で見ることができない場所があった」とも語った。
 岩の性質は「硬くて強い部分があるが、一部は風化などで弱くなっていた」と説明。地滑りの可能性については「弱い部分がどう分布しているかによるが、詳細調査をしてみないと分からない」と話した。
 最終処分場の建設候補地として適しているかどうかは「今回は適地か不適地かを判断するために来たのではない」と言及を避けた。
 大槻氏は「そもそも不適切な基準で選んだ場所は候補地として無効。調査しても意味がないという考えは変わらない」と従来の主張を強調した。環境省と町は谷、大槻両氏を交えて2回目の意見交換会を開く方向で調整している。


2015年11月15日日曜日


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